【6月4日 AFP】競馬の英国ダービー(Epsom Derby、芝約2420メートル)は3日、エプソム(Epsom Downs)競馬場で行われ、オーギュストロダン(Auguste Rodin)が優勝を飾り、エイダン・オブライエン(Aidan O'Brien)調教師が大会最多記録を更新する9勝目を挙げた。

 本命として臨んだ前走の2000ギニー(2000 Guineas)では惨敗に終わっていたライアン・ムーア(Ryan Moore)騎手騎乗のオーギュストロダンだったが、この日は最高の状態を取り戻すと、キングオブスティール(King of Steel)をゴール前最後の直線で差し切った。3着にはホワイトバーチ(White Birch)が入った。

 アレスト(Arrest)に騎乗したフランキー・デットーリ(Frankie Dettori)騎手は、引退前自身最後のダービーで勝利を逃した。

 英国の平地競争シーズンの最高峰レースである英国ダービーは、動物愛護活動家の標的になることが懸念されていたが、レース中に警察は2人を逮捕した。

 フェンスを飛び越えてコースに入った男は、警官にタックルされて手錠をかけられると観客からはやじやブーイングが飛んだ。また、直後にはフェンスに登ろうとした女が地面に引きずり降ろされた。レースの進行自体には影響はなかった。

 地元警察はこの日、動物愛護団体アニマル・ライジング(Animal Rising)が裁判所の命令を無視してダービーを妨害すると宣言していたため、レース前に19人を逮捕していた。(c)AFP