【6月3日 AFP】米国競馬のG1レース、ケンタッキーダービー(Kentucky Derby)の会場として知られるケンタッキー州ルイビル(Louisville)のチャーチルダウンズ競馬場(Churchill Downs)は2日、ここ1か月で12頭の馬が死んだことを受け、今週末を最後にレース開催を停止すると発表した。

 同競馬場の運営企業は、全米の専門家に協力と相談を要請し、安全面を徹底的に検証すると説明した。

 前日には新たな安全対策が発表され、馬の出走回数を8週間で4回までにする制限や、成績の悪い馬の出走禁止などが盛り込まれた。また、調教師の出走ボーナスや、最下位までの完走馬に毎レース支払われる分配金など、同競馬場独自のインセンティブプログラムも一時停止した。

 しかし、馬の死が急増している理由は謎に包まれたままであり、チャーチルダウンズは「慎重を期して」競馬場の安全対策についてさらなる評価を行うことを選択した。

 先月6日には今年のケンタッキーダービーが開催されたが、チャーチルダウンズでは当日までの10日間で7頭が命を落とした。うち2頭はダービー当日の他のレースで負傷して安楽死となり、ここ1か月で死んだ馬の数は先週までに12頭に増えていた。(c)AFP