【6月3日 AFP】南米チリ北部の海岸で海鳥が大量死している事態について、農業牧畜庁(SAG)は2日、予備調査によれば鳥インフルエンザが原因ではないとの見解を示した。

 農業牧畜庁によると、中部コキンボ(Coquimbo)州の入り江付近で5月26日以降、グアナイウの死骸が約3500羽見つかっている。グアナイウは、欧州で排せつ物が肥料として取引されていたことから「10億ドルの鳥」の異名を持つ。

 調査のため、防護服に身を包んだ職員は数百羽の死骸を集めた。

 農業牧畜庁のホルヘ・マウツ(Jorge Mautz)氏はAFPに対し、予備調査では鳥インフルエンザウイルスは検出されなかったと明らかにした。チリでは鳥インフルエンザの感染が広がっている。

 グアナイウは太平洋で魚などを捕食しており、マウツ氏は「海の中で何かが起きている」ようだと話した。(c)AFP