ウクライナのスビトリーナ、ロシア選手との握手拒否 全仏OP
発信地:パリ/フランス
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【6月3日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2023)は2日、女子シングルス3回戦が行われ、ウクライナのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina)は、ロシアのアナ・ブリンコワ(Anna Blinkova)に勝利後の握手を拒否した。
スビトリーナは前週のストラスブール国際(Internationaux de Strasbourg 2023)決勝でブリンコワと対戦した際にも握手をしておらず、同じ対応を継続した形だ。
2-6、6-2、7-5でブリンコワを下した後の会見で、スビトリーナは握手をしない理由について「最前線にいる男性や女性に、まるで何も起きていないかのように振る舞う姿を見せるなんて考えられない。私は母国を代表し、声を持っている。ウクライナと共に闘っている」と説明し、「ロシア政府とロシアの兵士が私たちの国でやっていることは本当に恐ろしい」と非難した。
4回戦では、再びロシア出身のダリア・カサキナ(Daria Kasatkina)と対戦するが、カサキナは母国によるウクライナ侵攻に反対の声を最も積極的に挙げ、ウクライナ選手がロシアやロシアの同盟国ベラルーシの選手と握手しないことを支持してきた。
同性愛を公表していることでも母国で批判を受けているカサキナについて、スビトリーナは「この立場を取ってくれたことに感謝している。これこそ他の人にも期待していることで、彼女は本当に勇敢だと思う」とたたえた。(c)AFP/Dave JAMES