サバレンカが全仏OPの会見拒否 ウクライナ関連質問で不安感
発信地:パリ/フランス
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【6月3日 AFP】ベラルーシ出身の女子テニス選手のアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)が、2日に行われた全仏オープン(French Open 2023)シングルス3回戦の試合後の公式会見を拒否した。先日の記者会見でウクライナ侵攻に関する質問を受けた際に「安全とは思えなかった」ためと説明している。
世界ランキング2位のサバレンカは先月31日の会見で、ロシアのウクライナ侵攻を支援するベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領を支持しているとする報道についてノーコメントを貫き、記者から侵攻を「明確に非難」することを求められても拒否していた。
試合後の会見は伝統的に義務となっているが、大会側もサバレンカの決断を支持したという。カミラ・ラヒモワ(Kamilla Rakhimova)を下したこの日の試合後は、代わりに一部の選ばれたメディアの取材に応じた。
以前にルカシェンコ氏と面会したこともあるサバレンカは「もう何か月も大会でこうした質問に答えてきたし、自分の気持ちや考えは極めて明確にしてきた」と述べ、「テニスや試合に関係のないことにも回答しなくてはならないのは分かっているが、水曜(31日)は安全とは思えなかった」と説明した。
「試合後に記者とのインタビューを受ける際は安心できなくてはならない。メンタルヘルスと健康のことを考え、きょうはこの状況を回避することにした」
サバレンカが4日の4回戦の試合後から再び公式会見に臨むかは不明となっている。(c)AFP/Jed Court