谷底から遺体入り袋45個発見 メキシコ
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【6月2日 AFP】メキシコ西部ハリスコ(Jalisco)州の渓谷で、遺体の一部などが入った袋が少なくとも45個発見された。同州検察局が1日、発表した。
現場は工業都市グアダラハラ(Guadalajara)郊外のサポパン(Zapopan)にある深さ約40メートルの谷底。性別は男女両方が交じっているという。犠牲者の数や身元はまだ特定されていない。
当局は先月20日ごろから行方不明となっていた、30歳前後の男女8人の捜索中に「遺体が入った45袋を発見した」としている。
女性2人と男性6人は別々に捜索願が出されていたが全員、今回の袋の発見場所に近いコールセンターで働いていた。当局はこのコールセンターが違法行為に関与していると疑っていた。
現地メディアは大麻や、血痕とみられる染みがついた布などが発見されたと報じている。一方、行方不明者の親族は、当局が被害者を犯罪者に仕立て上げようとしていると非難している。
「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」をはじめとする麻薬カルテルの抗争が激しい同州では、近年さまざまな場所で袋に入った遺体や埋められた人骨などが発見されている。
2021年には同州トナラ(Tonala)で、約70個の袋に分けて入れられた11人分の遺体が発見された。19年には今回と同じサポパンの荒野で、119個の袋に入った29人分の遺体が発見された。
さらに18年には映画を学んでいた学生3人が失踪、遺体が酸で溶かされた事件が起き、大規模な抗議デモが巻き起こった。
地元メディアによると今年1~2月だけでも、グアダラハラ周辺の5か所から計33人の遺体が発見されている。(c)AFP