【6月1日 AFP】実業家イーロン・マスク(Elon Musk)氏は訪問先の中国で、ネットユーザーの熱烈歓迎を受けた。

 米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)の最高経営責任者(CEO)などを務めるマスク氏は先月30日、北京に到着。政府高官らとの会談後、上海にあるテスラの大規模工場を見学し、6月1日にプライベートジェット機で帰国の途に就いた。

 テスラ車に乗る大学講師の女性(33)はAFPに、「とても魅力的だし、専門分野で常に成果を出している」ことからマスク氏を「崇拝」していると話した。

 マスク氏の到着に合わせて用意されたという16コースのディナーメニューの写真もすぐに拡散された。シーフード、ニュージーランド産ラム肉、伝統的北京風麺料理などが含まれていた。

 中国ではマスク氏は名前を中国語で表した場合の頭文字にちなんで「馬兄」と親しみを込めて呼ばれている。

 中国のSNS「微博(ウェイボー、Weibo)」では、マスク氏関連のハッシュタグが付いた投稿が数十億回閲覧されている。

 あるユーザーは「マスクにとって、この地球上に国はない。あるのは自社製品を売るための市場だけだ」と投稿した。

 さらに、中国国旗と拍手する官僚たちを背に、政治家のようなスーツを着て演台に立つ「同志マスク」のミームが拡散された。(c)AFP