【6月1日 AFP】世界バドミントン連盟(BWF)は31日、ウクライナ侵攻を理由に追放されたロシアとベラルーシの選手が、中立の立場で競技に復帰する道筋を開いた。

 BWFは昨年3月にロシアと同盟国ベラルーシの選手に対する出場禁止処分を科し、今年4月には侵攻が2年目に突入したためその処分を延長していた。

 しかしこの日、BWFは「ロシアとベラルーシのパスポート(旅券)を持つ選手が、個人の中立選手として出場できるようにするための規則と運営の枠組み」の委託を発表。

 その中で「BWF評議会が、ロシアとベラルーシの選手の出場禁止を解除する可能性がある原則、枠組み、スケジュールの利点について審議することになる」と述べている。評議会は8月にデンマークで開催される。

 パリ五輪を約1年後に控える中、各スポーツの統括団体はロシアとベラルーシの選手の処遇について頭を悩ませている。3月には国際オリンピック委員会(IOC)が両国選手の国際競技への復帰を認める勧告を出しているが、パリ五輪出場の可能性については明言していない。

 バドミントンを含む多くの競技は、パリ五輪の予選を開始している。(c)AFP