【6月1日 AFP】ドイツ・フランクフルト(Frankfurt)で行われたサッカーの国際ユース大会で、試合後に発生した乱闘騒ぎによって重傷を負ったベルリン在住の少年(15)が死亡した。31日、警察が発表した。

 地元当局の発表によると、少年は5月28日に発生した乱闘騒ぎで頭部を殴打され「重度の脳損傷により病院で息を引き取った」という。

 事件は被害者の所属するドイツのJFCベルリン(JFC Berlin)とフランスのメッス(FC Metz)の試合後に発生。メッスに所属する少年(16)が逮捕されており、当局は現在も勾留中であるとしている。

 5月30日に当局は、被害者の少年が「頭か首」を殴打されたようで、その後「地面に倒れ、蘇生を受けなければならなかった」と発表。選手の負傷につながった「詳細な一連の出来事」について、捜査を行っているという。

 フランクフルトの検察によると、被害者は30日の時点で脳死判定を受けており、臓器提供できるよう生命維持装置につながれていたという。

 仏リーグ2部のメッスは「クラブ全体がこの悲劇にショックを受けており、若い選手とそのご家族と愛する方々へ、心の底から哀悼の意を表する」との声明を出した。

 またメッスは30日、容疑者の少年は「故意に身体的危害を加えたことを否定している」と発表文に記している。(c)AFP