【5月31日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2023)は30日、男子シングルス1回戦が行われ、ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)は6-7(5-7)、7-6(8-6)、6-2、3-6、4-6で予選勝者のチアゴ・ザイブチ・ビウチ(Thiago Seyboth Wild、ブラジル)に敗れ、ショッキングな初戦敗退に終わった。

 メドベージェフが全仏初戦で姿を消すのは、通算7回目の出場でこれが5回目。今回はイタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2023)を制して自身初のクレー大会、今季五つ目のツアー勝利を挙げ、自信を持って乗り込んできたが、またしてもジェットコースターのようなクレーコートシーズンに別れを告げることになった。

 しかし本人はそれを喜び、「終わるときはいつも幸せだ」とコメントすると、「3ゲーム目あたりから土が口に入って嫌だった。よく分からないけど、土を食べたり、土がバッグやシューズ、靴下に入ったりするのが好きな人がいるのかな。白い靴下は、クレーシーズンが終わったらごみ箱に捨てることになる。好きな人もいるかもしれないが、僕は違う。終わってうれしいよ」と話した。

 一方のザイブチ・ビウチは、グランドスラムの本戦は2020年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)に続いて2回目で、今回が初勝利。69本のウイナーを決め、第2セットに2本のセットポイントを逃していなければ、試合は4時間15分よりもずっと早く終わっていた。本人は「第2セットは足がつって、思うようなサーブが打てなかった」と明かしている。(c)AFP/Dave JAMES