【5月30日 AFP】イタリア・セリエAのナポリ(SSC Napoli)を今季優勝に導いたルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)監督は29日、シーズン終了をもって退任する意向を示した。

 スパレッティ監督の下、ナポリは欧州でも屈指のスリリングなサッカーを展開して魅惑的なシーズンを過ごし、故ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏が在籍した1989-90シーズン以来となる通算3度目のスクデット(リーグ優勝)獲得を果たした。

 コヴェルチャーノ(Coverciano)にあるイタリア代表チームのトレーニングセンターで行われたイベントに出席したスパレッティ監督は、いったんサッカーから離れるとし、別のチームの指揮官になるわけではないと述べた。

「非常に疲れたので、休息する時間が必要だ。1年の安息と呼べるかどうかわからないが、働かないつもりだ。ナポリも他のチームも指揮することはないだろう」

 ナポリでのタイトル獲得は、多くの称賛を得ながらもトロフィー獲得には至っていなかったスパレッティ監督の長く波乱に満ちた指揮官人生においては最高の栄光となった。監督自身のタイトル獲得は、07-08シーズンにASローマ(AS Roma)で手にしたイタリア杯(Italian Cup)以来で、スクデットは初めてとなっている。(c)AFP/Terry DALEY