【5月30日 AFP】世界最高峰エベレスト(Mount Everest、標高8849メートル)の初登頂成功70周年を祝う式典が29日、ネパール東部のクムジュン(Khumjung)村で開催された。初登頂を果たしたエドモンド・ヒラリー(Edmund Hillary)、テンジン・ノルゲイ(Tenzing Norgay)両氏の息子らが出席した。

 ニュージーランド出身のヒラリー氏とネパール人ガイドのノルゲイ氏は1953年5月29日、エベレストに初登頂。この日は、標高3790メートルのクムジュン村の、ヒラリー氏が建てた学校で式典が行われた。首都カトマンズでも式典が開催され、政府関係者や登山業界関係者など数百人が出席した。

 ヒマラヤ登山に関する記録をまとめた「ヒマラヤン・データベース(Himalayan Database)」によると、エベレストには過去70年間で6000人超が登頂。一方で、300人以上が命を落としている。今年はこれまでに12人が死亡、5人が行方不明となっており、年間死者数は過去最多となる勢いだ。

 エベレスト登山は観光業に貢献しているだけでなく、登山関連業界の急成長を通じてネパール経済に利益をもたらしている。外国人登山者は、登山許可証の発給に1万1000ドル(約154万円)の支払いが求められる。(c)AFP