【5月30日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2023)は29日、男子シングルス1回戦が行われ、元大会覇者のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は38歳という年齢を振り払い、4時間35分に及んだアルベルト・ラモス・ビノラス(Albert Ramos-Vinolas、スペイン)との激闘を7-6(7-5)、6-4、6-7(2-7)、1-6、6-4で制して2回戦に駒を進めた。

 現在世界ランキング89位につけるワウリンカは、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)では2020年大会以来の白星を飾り、次戦はタナシ・コキナキス(Thanasi Kokkinakis、オーストラリア)を迎え撃つことになった。

 14番コートでワウリンカは、76本のウイナーたたき込んだ一方で79本のアンフォーストエラーを記録。タイトルを獲得した2015年大会を思い起こさせる全力攻撃を披露した。

 フルセットの熱戦を制したワウリンカは「プレーを続ける大きな理由の一つは、こういう感情を追体験するところにある」とし、「きょうもまた多くのファンから声援を受けて特別な日になった。ファンのおかげで試合に集中できたし、戦い続けることができた」と述べた。(c)AFP