【5月30日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2023)は29日、男子シングルス1回戦が行われ、男子歴代最多となる四大大会(グランドスラム)通算23勝目を目指すノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と自身2度目のグランドスラム制覇を狙うカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)が、ともにストレートで初戦を突破した。

 ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)で2度の優勝を誇る大会第3シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、コート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)での大会初戦でアレクサンダル・コバチェビッチ(Aleksandar Kovacevic、米国)を迎え撃ち、終盤の追い上げを制して6-3、6-2、7-6(7-1)で勝利を収めた。2回戦では、これまで4戦負けなしと相性の良いマートン・フチョビッチ(Marton Fucsovics、ハンガリー)と対戦する。

 第1シードのアルカラスは、これがグランドスラム初出場となる予選勝者のフラビオ・コボッリ(Flavio Cobolli、イタリア)に手こずる場面がありながらも、力強いショットを繰り出すなどして6-0、6-2、7-5で圧勝。2回戦の相手はダニエル太郎(Taro Daniel)に決まった。

 今大会ではラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が不在の中で、優勝候補の筆頭に立つアルカラスは、このまま順当に勝ち進めば準決勝でジョコビッチと激突する。

 その他では、第10シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)が4-6、4-6、3-6でファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)に屈し、ローラン・ギャロス4度目の出場にして3度目の初戦敗退を喫した。

 第14シードのキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie、英国)は、地元ファンが応援するワイルドカード(主催者推薦)のブノワ・ペール(Benoit Paire、フランス)とコート・スザンヌ・ランラン(Court Suzanne Lenglen)で対戦し、フルセットの激闘の末に7-5、4-6、3-6、6-1、6-4で勝ち抜けた。(c)AFP/Jed Court