【5月30日 Xinhua News】中国有人宇宙プロジェクトの報道官を務める同プロジェクト弁公室の林西強(Lin Xiqiang)副主任は29日開いた有人宇宙船「神舟16号(Shenzhou-16)」に関する記者会見で、中国の宇宙ステーションは応用と発展の段階に入ったとし、今後は乗組員の交代や物資補給などを常時実施していく考えを示した。乗組員の軌道上での作業も常態的になりつつあるとし、主な任務として次の6点を示した。

 ①有人宇宙船を使った宇宙ステーションへの接続と帰還。貨物船や宇宙望遠鏡などの宇宙機の接続と切り離し。正常な人員交代と物資補給の確保。

 ②飛行体の状態設定や軌道上の物資管理、プラットフォーム設備の整備・検査、船外設備の設置、荷重の受け入れ・送り出しなど宇宙ステーション複合体プラットフォームの維持。宇宙ステーションの安全で安定した運行の確保。

 ③健康モニタリングや軌道上トレーニングなど乗組員の健康管理。宇宙飛行士の軌道上での健康的な作業・生活の確保。

 ④軌道上での実験・試験。ステーションの船内・船外応用設備を使った大規模な科学研究・応用の実施。ステーション応用効果の確保。

 ⑤「天宮課堂」「太空授課」や動画撮影など科学普及活動の実施。ステーションの総合効果の最大化。

 ⑥故障時の応急修理や故障設備の整備・交換など異常状況への対処。必要に応じて船外活動を行い、ステーションの長期的、安定的な運行を確保。(c)Xinhua News/AFPBB News