【5月30日 Xinhua News】中国貴州省(Guizhou)貴陽市(Guiyang)観山湖区の現代産業パークにある中国自動車大手、吉利汽車の貴陽製造拠点では現在、生産現場でデジタル情報技術を導入した生産設備が使われている様子を見ることができる。

 同製造拠点の楊建蘇(Yang Jiansu)車体工場長は「車体工場の溶接作業場では、シャーシラインが完全に自動化され、無人化されている」と説明。ロボット操作により溶接工程のミスが効果的に減少したという。

 車体生産工場から自動車組立工場に至るまで、デジタルシステムの制御下にある装置が、用意された部品を正確かつ整然と組み立てていく。

 組立工場の楊密(Yang Mi)工場長は「インテリジェントシステムにより、自動車の最終組み立てに必要な部品情報が対応する機器サプライヤーに送られ、必要な部品が事前に準備される」と指摘。最終組み立てに回される車は全て識別システムに組み込まれ、組立に必要な部品の取り違えがないようにすることで、無駄のない生産を実現していると説明した。

「製造」から「スマート製造」への移行が徐々に進んでおり、同製造拠点のデジタル化された工場では、従来の生産ラインと比較して、ライン全体の労働投入量が20%、単位製品当たりの電力消費量が15%削減され、検査1回での最終合格率が2%向上した。今年、同基地は生産能力20万台超を実現する計画だという。

 吉利汽車傘下、貴州吉利汽車製造の谷建剛(Gu Jiangang)副総経理は、デジタル技術の導入により、工場の生産効率が大幅に向上したとし、これらのデジタル技術は、元々単一になりがちだった品質管理方法をよりインテリジェントな方法に高め、製品の品質保証を強化したと述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News