【5月30日 Xinhua News】中国内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)オルドス市オトク旗の恐竜遺跡化石国家級自然保護区でこのほど、白亜紀前期から後期の肉食恐竜の足跡化石53個が発見された。足跡は最も大きいもので43センチあった。

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 現地で恐竜地質遺跡を研究する張笠夫(Zhang Lifu)氏によると、今から1億2千万年前の白亜紀前期の同市阿爾巴斯査布地区には、湿地と湖が広がり、植物が生い茂り、恐竜が生息していた。地層には多くの足跡化石が残され、うち白亜紀前期から後期にかけて堆積した二十数層の地層からは、複数の肉食・草食恐竜の足跡化石が見つかっている。今回の調査では、新たに53個の足跡化石が発見された。

 オトク恐竜遺跡化石自然保護区は中国唯一の恐竜足跡を主とする国家級自然保護区で、面積は約464平方キロある。保護区内でこれまでに発見された恐竜化石は十数種類、約1万個に上る。その他にも古脊椎動物や魚類、カメ類、ワニ類、無脊椎動物、樹木などの化石も見つかっている。(c)Xinhua News/AFPBB News