【5月27日 AFP】女子テニス世界ランキング2位のアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka、ベラルーシ)は26日、全仏オープン(French Open 2023)の1回戦で対戦するウクライナのマルタ・コスチューク(Marta Kostyuk)に「憎まれていても仕方ない」と語った。

 ウクライナへの侵攻が始まって以降、コスチュークはロシアと同盟国ベラルーシの選手をめぐる女子テニス協会(WTA)の対応を厳しく批判している。昨年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)でベラルーシ出身のビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)と対戦した際には試合後の握手を拒否しており、今回のサバレンカ戦に向けても緊張感が高まっている。

 サバレンカもコスチュークが自分との握手を拒否する意向であることは承知しており、「彼女に憎まれていても仕方ない。私にはどうすることもできない」と語った。

 また「できるなら、戦争を止めたい」と述べ、「握手しないことについては、何となく理解できる。もし、ロシアやベラルーシの選手と握手しようとしたら、母国からいろいろ言われるだろうから」とコメント。さらに、スポーツは政治に関わるべきではなく、自分たちはあくまでもアスリートだとした上で、もし相手が握手をしないほうがいいのであれば納得するとの考えを示した。

 前週のイタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2023)の女子シングルス準決勝では、ウクライナのアンヘリナ・カリニナ(Anhelina Kalinina)が、ロシアのベロニカ・クデルメトワ(Veronika Kudermetova)に勝利した試合後の握手を拒否する出来事があった。(c)AFP