【5月26日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2023)、男子シングルスの組み合わせが25日に発表され、2016年と2021年大会の王者であるノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、大会第1シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)と準決勝で激突する可能性のあるドローとなった。

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 今大会第3シードにつけるジョコビッチは、男子歴代単独1位の四大大会(グランドスラム)通算23勝目を目指す中で、1回戦の相手は世界ランキング114位でグランドスラム本戦初出場のアレクサンダル・コバチェビッチ(Aleksandar Kovacevic、米国)に決まった。

 順当に勝ち進めばアルカラスとは準決勝で激突するが、準々決勝ではモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2023)覇者で第7シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)が待ち受けている可能性がある。

 今大会は、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が初出場で優勝した2005年大会後では初めて欠場することになり、引退したロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とナダルがどちらも不在なのは1998年大会以来となる。

 22日に36歳の誕生日を迎えたばかりのジョコビッチは、ここ最近は再発した右肘のけがに悩まされている。今季のクレーコートシーズンは出場した3大会全てでベスト4入りを逃すなど成績が振るわず、世界ランクでは1位の座をアルカラスに奪取された上に、イタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2023)を制したダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)に次ぐ同3位に後退した。

 全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)王者のアルカラスと第2シードのメドベージェフは、ともに予選勝者もしくはラッキールーザーとの初戦で大会の幕を開ける。

 2度目のグランドスラム優勝を目指すアルカラスは、4回戦で第17シードのロレンツォ・ムゼッティ(Lorenzo Musetti、イタリア)、準々決勝では第5シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)と激突する可能性がある。

 昨年大会の決勝でナダルに敗れた第4シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)は、1回戦で予選勝者かラッキールーザーを迎え撃つ。現在絶好調で世界ランキングも自己最高の6位で今大会に乗り込む第6シードのホルガー・ルーネ(Holger Rune、デンマーク)は、初戦でクリストファー・ユーバンクス(Christopher Eubanks、米国)と対戦する。(c)AFP