中国初 二基の高速鉄道特大橋が同時回転に成功
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【5月28日 CGTN Japanese】中国中部で敷設工事が進められている荊荊高速鉄道(荊門<Jingmen>~荊州<Jingzhou>)の工事現場で、このほど荊門特大橋の梁(はり)の回転架設と、隣り合う滬渝蓉高速鉄道(上海~重慶<Chongqing>~成都<Chengdu>)上の太白集特大橋の梁の回転架設工事が同時に行われました。架設作業により二基の橋は焦柳鉄道(河南省<Henan>焦作市<Jiaozuo>~広西チワン族自治区<Guangxi Zhuang Autonomous Region>柳州<Liuzhou>)を無事にまたぎ、それぞれ連結を完了しました。二基の高速鉄道特大橋を同時に回転させる工事は、中国では今回が初めてです。
今回の工事現場は、中部の湖北省(Hubei)荊門市内で行われたもので、二つのT型連続梁の重量は合わせて1万3000トン、回転の角度は50度で、長さはいずれも112メートルです。上部構造の工事による焦柳鉄道の列車の安全走行への影響を避けるため、今回のバランス回転工法が採用されました。まず鉄道線路の片側でコンクリ打ちを行って連続梁を作り、その後、連続梁を回転させて予定の位置に合わせ、下の線路をまたがせる工事です。
荊荊高速鉄道と滬渝蓉高速鉄道は中国の高速鉄道網の一部分であり、荊門西駅で交差します。設計時速はいずれも350キロです。荊荊高速鉄道は全長77.6キロメートルで、荊門西駅、十里舗駅、荊州駅(拡張)の3駅があります。滬渝蓉高速鉄道は総延長2100キロメートルで、上海市、江蘇(Jiangsu)、安徽(Anhui)、湖北、重慶、四川(Sichuan)など六つの省と市を経由します。(c)CGTN Japanese/AFPBB News