【5月25日 AFP】スウェーデンの伝説的ポップグループ「ABBA(アバ)」のメンバー2人が、英国で25日に放送されるインタビューで、自分たちの優勝から50年目を迎える来年の欧州国別対抗歌謡祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest)」への出演の可能性を否定した。

 ABBAは1974年のユーロビジョンにスウェーデン代表として出場し、後に世界的ヒット曲となる「恋のウォータールー(Waterloo)」で優勝。77年に全米1位に輝いた「ダンシング・クイーン(Dancing Queen)」など世界でミリオンセラーを連発した。

 今年のユーロビジョンでは、スウェーデン代表のロリーン(Loreen)が優勝した。大会は毎年、前年の優勝国で開催されることから、来年はABBAが出演するとの臆測が広がっていた。

 だが、ABBAのメンバー、ビヨルン・ウルヴァース(Bjorn Ulvaeus)とベニー・アンダーソン(Benny Andersson)は英BBCのインタビューで、来年出演することはないと断言した。

 アンダーソンは「出たくないんだ。私が嫌なら他のメンバーもやらない。それは4人とも同じ。誰かがノーと言えばノーなんだ」と説明した。ウルヴァースは「自分たちがステージに立たなくても、ABBAの(優勝から)50年を祝うことはできる」と付け加えた。

 1982年に解散したABBAは、2021年に再結成し、約40年ぶりにニューアルバムをリリース。その後はデジタル技術を駆使して1979年当時のメンバーの姿を再現したアバター(分身)による新形式のコンサート「ABBAtars(アバターズ)」を英ロンドンで行い話題を集めている。

 2人は「アバターズ」の成功は「あらゆる期待を上回った」と称賛。アンダーソンさんは「願っていた以上のことを達成できた。4、5年かけて準備してきたことが実現し、ステージと観客が本当につながっていることを実感した」と語った。将来的にはオーストラリアでも公演を行いたいとしている。(c)AFP