【5月24日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)が21日の試合で受けた退場処分について、スペインサッカー連盟(RFEF)は23日、処分の撤回を発表した。

 ビニシウスは敵地でのバレンシア(Valencia CF)戦で、終了間際に相手のウーゴ・ドゥロ(Hugo Duro)の顔をはたいて退場処分を受けた。しかしRFEFの競技委員会は映像を確認した結果、レアルの異議申し立てを受け入れると発表した。

 またバレンシアに対しては、本拠地メスタージャ・スタジアム(Mestalla stadium)の観客席一部閉鎖5試合と4万5000ユーロ(約670万円)の罰金を科した。ビニシウスは試合中、相手ファンから人種差別的な侮辱をされ、暴言を浴びせた客席を指さしていた。

 一方で審判委員会は、ビニシウスのレッドカードの判定に関わった審判員のイグナシオ・イグレシアス・ビジャヌエバ(Ignacio Iglesias Villanueva)氏をこの後の試合の担当から外した。

 ビニシウスの退場の場面では、主審がVARの映像をもとに判断を下したが、映像ではビニシウスにはたかれる直前にドゥロがビニシウスの首を絞める場面がカットされていた。

 スペインメディアはビジャヌエバ氏が解雇されたと報じているが、AFPの取材に対して連盟は解雇を明言していない。(c)AFP