【5月24日 AFP】ロシア国防省は23日、ウクライナから侵入した武装集団を空軍機と火砲を投入して撃退したと発表した。一方、大統領府(クレムリン、Kremlin)は、再発防止を軍に命じた。

 国防省は、ロシア領内での武力行使はウクライナ侵攻を開始して以降初めてだと認めた上で、「対テロ作戦の下、空爆と砲撃でナショナリストの部隊を阻止し、撃退した」「残党をウクライナ領内まで押し戻し、攻撃を継続してせん滅した」と述べた。

 当局によると、ウクライナと国境を接する西部ベルゴロド(Belgorod)州で、今回の攻撃に伴い13人が負傷した。22日には避難中の女性1人が死亡し、コジンカ(Kozinka)村でも民間人1人が死亡した。

 ロシア側は、ウクライナの戦闘員70人以上を殺害したと発表。これについてAFPは独自に検証できていない。

 ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は、ウクライナ側からの侵入に「深い懸念」を表明するとともに、「こうした事態を二度と招かないため全力を挙げて対応」するよう軍に求めた。

 ビャチェスラフ・グラトコフ(Vyacheslav Gladkov)ベルゴロド州知事は、ウクライナとの国境地帯にある9村から住民が避難したとしている。(c)AFP