中国企業の新型ホイール、生産過程のCO2排出9割削減
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【5月24日 Xinhua News】空気入れ不要、リム不要、取り外し不要、パンクなし。ゴムの使用もほとんどなく、二酸化炭素(CO2)排出量も削減。中国で100年の歴史を持つタイヤ製造企業の双星集団が、スチール製の機械用ホイール「増力輪(ADDPOWER)」を発売した。
同集団の柴永森(Chai Yongshen)董事長によると、ADDPOWERは内輪と外輪、ストッパー、シリンダー、ショックアブソーバー、トレッドなどの部品で構成されている。ポリウレタン製のトレッドはスチール製の外輪に取り付けられているため、トレッド交換のみでホイールを取り外す必要はない。運転中はシリンダーによる加圧とショックアブソーバーによる衝撃吸収によりクッション弾性と耐衝撃性を向上させ、車両の快適性と省エネ性、安全性を高めている。
双星輪胎研究院の劉連波(Li Lianbo)副院長は、従来のゴムタイヤのゴムの割合が約4割であるのに対し、ADDPOWERは基本的にゴムが不要(シール材のみ使用)で、エネルギー消費を大幅に削減できると説明した。
双星集団の試算では、従来のゴムタイヤとリムの生産で排出されるCO2の量を100とした場合、同等仕様のADDPOWERの生産で排出されるCO2の量は約10となり、排出量を9割削減できる。(c)Xinhua News/AFPBB News