【5月22日 AFP】22-23ドイツ・ブンデスリーガ1部は21日、第33節の試合が行われ、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は3-0でFCアウクスブルク(FC Augsburg)に快勝。バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)から首位の座を奪い、10年以上ぶりのリーグ優勝まであと一歩に迫った。

 試合はアウクスブルクが前半の終盤に10人になる中で、58分までスコアレスが続いたが、精巣がんでシーズン前半を棒に振ったセバスティアン・ハラー(Sebastien Haller)が先制点を決めると、残り6分にも追加点を挙げて敵地に駆けつけたファンを沸かせた。最後は後半アディショナルタイムにユリアン・ブラント(Julian Brandt)がダメ押しゴールを決めた。

 前日RBライプツィヒ(RB Leipzig)に敗れたバイエルンに代わり、首位に浮上したドルトムントは、最終節となる次週のマインツ05(Mainz 05)とのホームゲームで、バイエルンとの勝ち点2差を逆転されなければ、2011-12シーズン以来11年ぶりにマイスターシャーレを掲げる。

 エディン・テルジッチ(Edin Terzic)監督はライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」に対し、「非常にうれしいが、満足しきっているわけではない」と話し、「あと一歩を乗り越える必要がある」と意気込んだ。ハラーも「うれしいし誇らしい」と話しつつ、「僕らには大きな結果をつかむチャンスがある」とコメントした。

 VfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)はクリス・ヒューリッヒ(Chris Fuehrich)の1ゴール2アシストの活躍でマインツに4-1で大勝し、残留に向けて貴重な白星を挙げた。

 試合は23分、このところのホーム8戦で1敗しかしていないマインツが先制に成功した。シュツットガルトの選手がゴール前を固める中で、入り込んだマルクス・イングバルトセン(Marcus Ingvartsen)がこぼれ球を押し込んだ。

 しかしシュツットガルトも前半の終了間際、相手のCK後のカウンターから遠藤航(Wataru Endo)が見事なボレーシュートを決めて同点に持ち込んだ。そのまま1-1で迎えた残り30分にヒューリッヒを投入すると、そのわずか2分後にセール・ギラシ(Serhou Guirassy)がヒューリッヒのお膳立てから逆転ゴールを奪取し、さらにヒューリッヒ自身が3点目をマーク。最後は再びヒューリッヒのアシストからタンギー・クリバリ(Tanguy Coulibaly)が4点目を決めた。

 チームはこれで、最終節を残して残留圏内の15位に浮上している。(c)AFP/Daniel WIGHTON