【5月22日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2023)は21日、男子シングルス決勝が行われ、大会第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)が7-5、7-5で第7シードのホルガー・ルーネ(Holger Rune、デンマーク)に勝利し、全仏オープン(French Open 2023)へ大きく弾みがつくクレー大会初優勝を飾った。

 昨年までイタリア国際は0勝3敗だったメドベージェフだが、今年は2017年大会王者のアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)や昨年準優勝のステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)を退けて勝ち上がると、1時間41分で決勝を制し、今季ツアー5勝目、通算では20勝目を挙げた。

「クレーを愛してはいないが、友情とは呼ぼう」と話したメドベージェフは、「いつも自分を信じ、世界最高峰の大会で優勝したいと思っている。しかし同時に、自分がクレーのマスターズ1000(ATP Masters 1000)を勝てるとは思わなかった。基本的に嫌ってきたからね。これまではクレー大会が嫌いで、気持ちよくプレーできなかったし、何もうまくいかなかった」と明かした。

 一方、20歳のルーネはノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)を破って勝ち上がり、昨年のパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2022)に続くマスターズ1000優勝と、2006年大会を19歳で制したラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)以降の最年少優勝を目指したが届かなかった。

 イタリア国際の決勝にジョコビッチもナダルも進出していないのは、2004年以来の出来事となった。

 今季グランドスラム第2戦の全仏オープンは、28日に開幕する。(c)AFP