【5月21日 AFP】中国は20日、広島で開催されている先進7か国(G7)首脳会議(サミット)で発表された南シナ海(South China Sea)や人権、民主主義への干渉など、中国関連の問題に触れた首脳声明に対し「強い不満」を表明した。

 G7は首脳声明で、中国に対し「干渉行動」を行わないよう要請。また、チベット自治区(Tibet Autonomous Region)や新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)などにおける人権侵害疑惑に懸念を表明した。

 首脳声明はまた、南シナ海の領有権問題についても「重大な懸念」があると指摘。間接的ながら中国による「抑圧」を非難した。ロシアのウクライナ侵攻をめぐっては、紛争終結に向けロシアに圧力をかけるよう中国に求めた。

 中国外務省はこれを受けて同日夜、G7のアプローチには「国際的な信頼性がまったくない」と反論。「わが国を中傷・攻撃している」とし、「中国は強い不満と断固たる反対を表明し、サミット開催国の日本および関係国に正式に抗議した」とした。(c)AFP