【5月20日 AFP】19日に行われたテニス、イタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2023)の女子シングルス準決勝で、ウクライナのアンヘリナ・カリニナ(Anhelina Kalinina)が、ロシアのベロニカ・クデルメトワ(Veronika Kudermetova)に勝利した試合後の握手を拒否する出来事があった。

 カリニナは「彼女はロシア出身だから握手をしなかった。握手をしなかったのは別に隠すことではない。この国(ロシア)は実際にウクライナを攻撃したのだから」と説明し、「これはスポーツだが、政治的なことでもある。個人的な事情ではない。(ロシアの侵攻は)許されることではない」と主張した。

 自身の勝利を通じて「母国に小さな光や明るい気持ちを届けたい」とも語った。

 第11シードのクデルメトワを7-5、5-7、6-2で破り、自身2度目のツアー決勝に勝ち上がった第30シードのカリニナは、20日の決勝で第7シードのエレナ・ルバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)と対戦する。(c)AFP