【5月20日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は19日、有人月探査計画「アルテミス(Artemis)」で使用する月面着陸機2機目の開発企業に、富豪ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏が創設した米宇宙開発企業ブルー・オリジン(Blue Origin)を選定したと発表した。

 ブルー・オリジンの着陸機は、2029年に予定されている「アルテミス5」ミッションで使用される。同社はまず、無人の試験飛行を行い、機体を安全に月面へ着陸させられることを示す必要がある。

 契約は34億ドル(約4700億円)規模だが、ブルー・オリジン幹部は記者会見で、同社からもこの額を「大きく上回る」開発費を出資すると述べている。

 NASAは2021年、同計画初の有人月面着陸を行う「アルテミス3」ミッションで使用する着陸機の開発企業に、実業家イーロン・マスク(Elon Musk)氏が率いる米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)を選定。ブルー・オリジンは受注を逃していた。(c)AFP