【5月19日 AFP】男子テニス歴代最多タイの四大大会(グランドスラム)通算22勝を誇る元世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は18日、股関節のけがのため、全仏オープン(French Open 2023)を欠場すると発表し、来年が現役最後のシーズンになるとの考えを示した。

 全仏オープンはナダルが最多14度の優勝を誇る大会で、欠場は2005年に初出場してから初めてとなる。

 地元マヨルカ(Mallorca)島にある自身のテニスアカデミーで会見を開いた36歳のナダルは、1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2023)で痛めた股関節の回復が遅れていることを理由に挙げ、「私が下した決断ではない。私の体が下した決断だ」と述べた。

 今後はトレーニングをせずに数か月間の休養を取るといい、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)の欠場は確実で、その後の全米オープン(US Open Tennis Championships 2023)も断念する可能性が極めて高い。

 また、来季限りで現役生活に幕を下ろす意向を示し、「おそらくプロツアーでの最後の年になるだろう。何が起きるかは分からないから100パーセント断定はできないが」とコメント。「大切な全ての大会にお別れを告げたいと思っているし、それがモチベーションになっている」と語り、今プレーを続ければ来年それをかなえるのは難しいだろうと説明した。

 復帰の時期は定めないとしたが、11月に行われる国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2023)が目標になる可能性を示唆した。(c)AFP