中国初のクロスボーダー人民元建て輸入液化天然ガス 荷卸し完了
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【5月17日 CGTN Japanese】6万5000トンの液化天然ガス(LNG)を満載した液化天然ガス運搬船「馬爾文」が16日、中国南部の広東省(Guangdong)で荷降ろし作業を完了しました。この船に積まれた液化天然ガスは、中国が初めて人民元建てで輸入したものです。
この船は、アラブ首長国連邦からの液化天然ガスを積み込み、26日間の航海を経て、15日に広東省の液体天然ガス受入基地に到着しました。1日余りで荷降ろしを終えた6万5000トンの液化天然ガスは、ガス化する処理を行った後、パイプラインで発電所や、都市のガス消費者などに送られ、広東・香港・マカオグレーターベイエリアへの天然ガスの安定供給を保障します。今回のクロスボーダー人民元建ての取引は、中国海油(中国の国有大手石油・天然ガス会社、CNOOC)とトタルエナジーズ (フランスのパリ近郊に本社を置く多国籍企業)が、3月に上海石油天然ガス取引センターで成立させたものです。
中国は世界の液化天然ガス市場の重要な買い手の一つであり、2022年の輸入量は原油が5億トン、また天然ガスが1億トンを超えており、その内、液化天然ガスの輸入量は6344万トンに達しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News