【5月15日 AFP】ルーマニアは15日、旧ソ連で開発された戦闘機ミグ21(MiG21)全機を公式に退役させた。北大西洋条約機構(NATO)加盟国でウクライナと隣接する同国は、軍備の近代化を進めている。

 ルーマニアは現在、ポルトガルから最近購入したF16戦闘機17機を保有。昨年11月には中古のF16戦闘機32機の購入契約をノルウェーと結んだ。

 15日に行われた式典では、ミグ21の編隊が最後の飛行を披露した。

 ルーマニアは共産政権時代、約400機のミグ21を保有していた。現在の保有数は非公開とされているが、約25機が運用されていたと推測される。

 ルーマニア国防省によると、1991〜2022年に「ミグ21の損壊につながる30件の重大インシデント」があった。

 ミグ21のパイロット経験があるシュテファン・ダニラ(Stefan Danila)元参謀総長は、戦闘機の近代化は「少なくとも10年前」に行われるべきだったと述べた。(c)AFP