【5月15日 AFP】自転車ロードレース、ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2023)は14日、第9ステージの個人タイムトライアル(サビニャーノスルルビコーネからチェゼーナ、35キロ)が行われ、スダール・クイックステップ(Soudal Quick-Step)のレムコ・エベネプール(Remco Evenepoel、ベルギー)はレース後に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性が判明し、大会を棄権した。

 エベネプールはステージ制覇を飾って総合首位に浮上したものの、その数時間後に突然のニュースが舞い込んだ。昨年制覇したブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2022)に続いて、今大会も総合優勝の本命候補だった23歳のエベネプールにとっては痛すぎる棄権となった。

 クイックステップによると、他の選手やスタッフの検査結果はすべて陰性だったという。

 この日はEFエデュケーション・イージーポスト(EF Education-Easypost)のリゴベルト・ウラン(Rigoberto Uran、コロンビア)もコロナ陽性で棄権しており、大会前にはチーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)の3選手もコロナ陽性で大会参加を取りやめていた。

 これにより、エベネプールに総合争いで45秒差をつけられていたイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)が総合首位に浮上。15日の休養日を前に、2位につけるチーム・ユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)を2秒差でリードしている。(c)AFP