韓国のマンション「敷地内への宅配車両の出入り禁止」がたどった末路
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【05月15日 KOREA WAVE】韓国京畿道(キョンギド)水原市(スウォンシ)のあるマンションで、宅配車両の敷地への出入りを禁止したことから宅配荷物をめぐる騒動が起きている。一部の宅配車両が荷物をマンション入り口に次々に置き始めたことで、荷物の山が築かれているのだ。
マンションの入居者による代表会議は最近、「マンション団地内に自動車の専用道路がなく、歩行路と区別できないため、事故を起こす恐れがある」として、消防車など緊急車両を除く車に対し、マンションの敷地への出入りを全面禁止とした。その代わり、マンション地下駐車場に無人宅配ボックスを設置し、宅配業者にはそこまで荷物を配送するよう案内している。
ところが、一部の宅配運転手が「車の車高が高く、高さ制限のある地下駐車場には入ることができない」として、「マンション入り口への配送」を要求し、入居者側が入り口まで荷物を取りに来ざるを得ない状態になった。
これを機に、荷物がマンション入り口付近に次々に置かれる事態になり、今月10日ごろには約100個が並べられていた。
入居者からは「荷物が紛失するおそれがある」として宅配会社側に抗議している。宅配数社は入居者代表会議に「特定の時間帯だけでも敷地への出入りを許可してほしい」と求めたが、拒否されたという。
代表会議は「無人宅配ボックスへの道順を表示している。この通りに進めば、高さ2.5メートルの車も通行可能だ。早朝配送など一部業者は地下駐車場を利用している。敷地への出入りに固執しているのは特定業者だけ」という立場を明らかにし、敷地出入りの禁止は変えないという。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News