【5月12日 AFP】世界保健機関(WHO)は11日、サル痘(エムポックス)の「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」宣言を解除すると発表した。

 サル痘は、数十年前からアフリカ中部・西部の一部の国で局地的に発生していたが、昨年5月からは、欧州や北米などで主に男性と性的関係を持つ男性の間で症例が確認され始めた。

 WHOは同年7月、最高レベルの警告であるPHEICを宣言。WHOによると、これまでに世界111か国で8万7000人以上の感染が確認され、140人が死亡した。

 テドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は、感染者が世界で急減していることがPHEIC宣言の解除につながったと説明した上で、長年にわたり発生が続くアフリカの一部地域などでは現在も脅威となっていると警告した。(c)AFP