中国初の水素動力列車 上海で公開
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【5月14日 CGTN Japanese】中国の鉄道車両大手、中国中車集団(CRRC)が開発した最新のグリーン・低炭素技術の成果の一つである水素を動力源とする列車が、上海世博展覧館で10日に行われた2023年中国ブランドデーのイベントで公開されました。
この水素動力列車は最高時速が160キロで、600キロの超長航続距離を実現可能です。デジタル化とスマート化を兼備しているのが特徴で、最新の自動運転技術を採用し、自動ウェイクアップ、自動発停、自動車庫移動などのスマート機能を備えています。列車対列車通信システムの導入により、車両制御プログラムが健全化され、列車運行の効率と安全性、信頼性が大幅に向上しています。
列車には複数のスマート検知システムと数千のスマートセンサーが設置されており、随時に自動点検し、水素貯蔵システムや水素燃料電池システムを自動的にモニタリング、コントロール、点検、メンテナンスできるため、走行中の水素システムの安全性と信頼性が確保されています。
列車は5G大容量通信技術を採用し、列車対地上の情報送受信に関するマルチネットワーク融合を実現し、ビッグデータ分析技術による列車の運行状況のモニタリングと評価を行い、運行の安全性を保障しています。
水素は、クリーンでゼロ・カーボンの再生可能エネルギーで、密度が高く取得手段が多様で、製造・取得・使用プロセスがクリーンであるなどの特徴があります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News