【5月12日 Xinhua News】中国の宇宙貨物船「天舟6号」が10日夜、海南省(Hainan)の文昌宇宙発射場から打ち上げられた。アップグレード・改造を経て、「天舟6号」の貨物積載能力は7トンを突破した。

 宇宙ステーションの地上後方補給の航空機として、天舟貨物輸送宇宙船は、宇宙ステーションの推進剤補給や宇宙飛行士の生活物資輸送などの任務を担っている。異なる貨物輸送の需要を満たすため、天舟宇宙貨物船は全密封、半密封半開放、全開放の3種類を設計した。これまでの宇宙貨物船と異なり、「天舟6号」は改良型の全密封宇宙貨物船で、カプセルの貨物上昇能力を高め、改良後の貨物積載能力は従来の6・9トンから7・4トンに引き上げられた。中国の宇宙貨物船の積載能力が7トンを突破したのはこれが初めて。

 中国航天科技集団五院(第5研究院)の「天舟6号」宇宙貨物船副総指揮の李志輝(Li Zhihui)氏によると、「天舟6号」は現在、世界現役の貨物輸送能力が最大で、軌道上でのサポート能力が最も全面的な宇宙貨物船だ。(c)Xinhua News/AFPBB News