【5月10日 CNS】「労働節(メーデー)」休暇中、中国の各地の博物館は通常どおり開館し、テンションの高い観客を待っている。

 故宮博物院(The Palace Museum)、中国国家博物館(National Museum of China)、三星堆博物館(Sanxingdui Museum)、上海博物館(Shanghai Museum)、陝西歴史博物館(Shaanxi History Museum)など、人気のある多くの博物館の「メーデー」休暇のチケットは、事前に完売した。

 故宮では、至る所に「皇帝」「皇后」「格格(王族の娘)」の格好をした人が見られる。陝西歴史博物館周辺は古人の格好の人があふれており、蘇州博物館(Suzhou Museum)では漢服(中国漢民族の伝統服)を着た女性たちが美しい風物詩となっている。古代衣装を着て博物館を散策することは、多くの人びとが博物館を訪れる際の第一のチョイスだ。特に他所の土地からの旅行者にとっては、いつもと違う服を着ることは気分を変えることにつながり、美しい写真を撮れるだけでなく、中国の伝統文化の衣服や建築の美、身をもって感じることもできる。

 親子旅行は、中国国家博物館での心温まる風景の一つだ。「古代中国」展示室では、人面魚紋彩陶盆(仰韶文化の陶器)、后母戊鼎(殷の青銅器)、四羊方尊(現存する商の時代の最も大きな青銅の方尊)、陶鷹鼎(新石器時代の鷹形陶鼎)など、歴史教科書に載っている古代文化財が一つ一つ目の前に現れる。親たちにとっては子どもへの素晴らしい実物教育の機会となっている。中華文明5000年の歴史を一目で振り返ることができる「古代中国」展示室は、多くの人にとって最も人気のある展示室の一つだ。

「メーデー」の休暇前に、各博物館や美術館は展示を新たにした。故宮博物院では、「祥開万象」という大規模な展覧会が開催され、108点(セット)の故宮とチベットの文化財が組み合わされ、元明清の三代の民族関係史を反映している。中国国家博物館では、ラファエロ(Raphael)の自画像を中心に据えたイタリアのウフィツィ美術館の大家の自画像展を催した。国家典籍博物館(National Museum of Classic Books)では万暦文化財の特別展が開催され、定陵から出土した「金翼善冠(明の第14代皇帝の万暦帝の王冠)」の本物が見られる滅多にないチャンスを提供している。中国美術館(National Art Museum of China)の「大美労働者」という展覧会では、テーマに適合する絵画『父親』(中国画家の羅中立の代表作)が再び登場した。古滇国の青銅文化展は、山西青銅博物館(Shanxi Bronze Museum)で開催され、成都博物館(Chengdu Museum)では、アジアの古代文明の金属芸術展という素晴らしい展示があった。

 人びとは、中国の大きな博物館や美術館の間を駆け巡り、文化を利用して休暇の生活を充実させ、余暇の時に深みを増やしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News