【5月9日 Xinhua News】中国石油大手の中国石油化工集団(シノペック・グループ)はこのほど、同社が新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)タリム盆地で計画を進めてきた「躍進3‐3XC石油・天然ガス井」の掘削が1日に始まったと明らかにした。掘削深度は9472メートルの見込みで、アジアの石油・天然ガス井の最深記録を塗り替える。

 同石油・天然ガス井は同自治区阿克蘇(アクス)地区沙雅(シャヤール)県で、タクラマカン砂漠の端に位置する。同社探査分野の首席専門家、漆立新(Qi Lixin)氏によると、業界では深さが4500メートルから6千メートルを「深井」、6千メートルから9千メートルを「超深井」、9千メートル超を「特深井」と定義している。超深井は石油・天然ガス探査の技術的ネックが最も多く、課題が最も大きい領域だという。(c)Xinhua News/AFPBB News