【5月9日 Xinhua News】中国商務部の李飛(Li Fei)副部長は国務院新聞(報道)弁公室が5日に開いた記者会見で、中国と中東欧諸国の協力は中国・欧州関係の重要な構成部分で、2012年の協力メカニズム構築以降、双方の経済貿易協力は前向きな進展を遂げたと述べた。李氏は次のように説明した。

 ①双方の貿易額は拡大を続け、12年以降の年平均伸び率は8・1%に達した。中東欧諸国からの輸入は年平均9・2%増加した。今年第1四半期(1~3月)の貿易額は前年同期比1・6%増の333億ドル(1ドル=約135円)で、安定的で前向きなスタートを切ったと言える。

 ②双方の投資協力はますます緊密になっている。相互投資額はすでに200億ドル近くに上っている。中国から中東欧諸国全業界への直接投資は1~3月、前年同期の2・5倍に増加した。中国企業の投資意欲は高まっている。投資分野は自動車部品、家電、医薬、物流、エネルギー、鉱物などに及んだ。

 ③中国企業による中東欧諸国でのインフラプロジェクト建設も着実に進んでいる。22年の工事請負契約締結額は93億6千万ドル。同年7月にはモンテネグロの南北高速道路の優先区間、クロアチアのペリェシャツ大橋が相次いで開通。ハンガリー・セルビア鉄道の建設も進展している。交通やエネルギーなどの分野でのインフラプロジェクト建設の進展は相互協力の目玉となっている。

 ④双方の相互接続も急速に進む。中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」は便数がますます増え、22年の運行本数は前年比9%増の1万6千本に上った。南ルートは予定通り開通し、対欧州輸送に新たな手段を提供している。ポーランド、ハンガリー、スロバキアなどの国は同列車の重要な通過地点となり目的地ともなっている。中国海運大手、中国遠洋海運集団(COSCO)が運営する中国と欧州を結ぶ陸海複合一貫輸送サービス「中欧陸海エクスプレス」の構築も進展、ギリシャ・ピレウス港の取扱量は地中海港湾の上位に入り、中国とポーランドやスロベニア、クロアチアなどの国の港湾物流協力も緊密になっている。(c)Xinhua News/AFPBB News