【5月7日 AFP】カタールの首都ドーハで7日に開幕する世界柔道選手権(World Judo Championships 2023)で、ロシア代表チームの8人が参加を禁止された件で、国際柔道連盟(IJF)の事務局長が6日、8人が選手ではないことを明かした。

 IJFのブラド・マリネスク(Vlad Marinescu)事務局長は報道陣に対し、「選手ではない」と明かし、「サポートスタッフやコーチ、代表団のトップといった、国の指導層と関係があるという報告が返ってきた人物だ」と説明した。

 昨年2月にロシアがウクライナへの侵攻を開始して以来、ほとんどのスポーツでロシアとベラルーシの選手は除外されており、今回の世界柔道は両国が久しぶりに復帰する主要国際大会となる。中立の立場での出場で、国旗掲揚や国歌の演奏は行われない。

 一方でウクライナの選手は大会参加をボイコットしており、欠場となる。

 ウクライナ柔道連盟(UJF)は、ロシアの選手の大半が現役軍人だと主張していたが、マリネスク氏は「調査の結果、SNSで戦争を支持するプロパガンダを行っている証拠は見つからなかったし、2020年から最近までの在職証明書も受け取ったが、全選手が連邦のトレーニングセンターで働いている」と話した。(c)AFP