【5月7日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長が6日、中国の李強(Li Qiang)首相と北京で会談し、「スポーツの政治化」に反対する意志をそろって表明したと国営メディアが伝えた。

 国営中国中央テレビ(CCTV)によれば、李首相はバッハ会長に対して「中国は五輪精神の拡大を決して止めない」と約束し、「IOCと連携しながら、スポーツの政治化に反対し、五輪運動に今まで以上に貢献していきたい」と話した。

 バッハ会長も、IOCは五輪精神を守ってスポーツの政治化に抵抗する用意があると述べ、従来の姿勢を強調したという。会長はこの後、東部の杭州(Hangzhou)市と上海市を訪問する予定となっている。

 中国とスポーツをめぐっては、昨年の北京冬季五輪前に少数民族ウイグル人の扱いが批判された。また女子テニス選手の彭帥(Peng Shuai)が、中国の元政府高官から長年にわたって性的関係を強要されていたとSNSで告発し、女子テニス協会(WTA)は最近まで中国での大会運営を停止していた。(c)AFP