【5月5日 AFP】22-23イタリア・セリエAは4日、第33節の試合が行われ、首位ナポリ(SSC Napoli)は敵地でウディネーゼ(Udinese)と1-1で引き分け、33年ぶりの優勝を果たした。5試合を残しての優勝は、リーグ史上最速タイ記録となった。

 ナポリは前半に先制を許したが、52分にヴィクター・オシムヘン(Victor Osimhen)が同点ゴールを決めて引き分けに持ち込み、優勝に必要だった勝ち点1を獲得。ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)がけん引した1987、90年以来のリーグ制覇を達成した。

 試合後のスタディオ・フリウリ(Stadio Friuli)のピッチにはナポリのサポーターがなだれ込み、本拠地で喜びを爆発させることをよく思わないホームのウディネーゼファンとの間で緊張が走る場面もあった。

 ナポリの主将ジョバンニ・ディ・ロレンツォ(Giovanni Di Lorenzo)は試合後、「マラドーナの次にスクデット(リーグ優勝)を獲得したキャプテンとなり、彼と比較され、言葉がない」と喜び、「自分だけのタイトルではない。一緒に夢をかなえるために努力してきた全ての選手と人々のものだ」と感謝した。

 ルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)監督は「ナポリの人々が幸せそうにしているのを見ると、こちらも同じように喜びを感じる」と涙をこらえ、「彼らはこの先、人生が大変なときにこの瞬間を振り返るだろう。こうやって喜ぶ権利がある」と話した。(c)AFP