【5月4日 AFP】ロシアは3日、同日未明に首都モスクワの大統領府(クレムリン、Kremlin)を攻撃しようとした無人機2機を撃墜したと発表した。ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の暗殺を狙ったウクライナによる「テロ」攻撃だとしている。

 ウクライナ政府は、攻撃には「無関係」としており、ロシアの自作自演との見方を示唆。米政府も、ロシアの主張をうのみにすべきではないとしている。

 ロシアのドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領府報道官によると、プーチン氏は当時、モスクワ郊外の公邸で執務中だった。ロシア政府は、攻撃によるけが人はいないと説明。大統領府は「ロシアは、必要と判断した場所と時期に報復措置を取る権利を有している」と述べた。

 フィンランド訪問中のウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、攻撃への関与を否定。同国のミハイロ・ポドリャク(Mykhailo Podolyak)大統領府顧問は「ロシア発のこうした仕組まれた情報は、ウクライナに対する大規模テロ攻撃の準備工作としてのみ考慮すべきだ」と語った。

 米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官は、ロシア側の主張の真偽は「確認できない」とした上で、「ロシア政府の主張は何であれ、大いに疑って受け止めたい」と述べた。(c)AFP