【5月3日 AFP】中央アジア・キルギス政府は1日、国民に対し、外国人観光客を怖がらせないため、自国に関する負の情報を発信しないよう呼び掛けた。

 旧ソ連構成国のキルギスは最近、観光促進を目的に多数の国を対象にビザ免除措置を導入した。

 大統領府の情報政策部門の責任者、ダイイルベク・オルンベコフ氏は同日、ソーシャルメディアに「観光シーズンが近づいており、怖がらせるような内容の情報を拡散して観光客を不安にさせないように」と投稿した。

 さらに、国内で起きた犯罪についてはキルギス語のみで情報を書くよう求めた。

 キルギスは他の中央アジア諸国に比べれば言論の自由が認められているが、人権団体からは、メディアへの圧力が強まっていると批判の声も上がっている。

 政府は先月、主要非国営メディアである米資本のラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティー(RFE/RL)について、2022年9月のタジキスタンとの衝突をめぐり「信頼できない情報」を流したとして閉鎖した。(c)AFP