ロシア選手団8人を世界柔道から締め出し、ウクライナの反発直後に発表
発信地:キーウ/ウクライナ
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【5月3日 AFP】国際柔道連盟(IJF)は2日、ロシア代表団8人を世界柔道選手権(World Judo Championships 2023)から除外すると発表した。この件についてはウクライナが1日、現役兵士の出場に反発して大会ボイコットを表明していた。
IJFは7日から14日にかけて行われる世界柔道に先立ち、「選手と代表団を対象に第三者によるバックグラウンドのチェックを依頼し、勤務先とSNSでの交流が戦争を支持するプロパガンダに関わっていないかを確認した」と発表し、その結果「代表団の8人が除外された」ことを明らかにした。
さらにIJFは、「引き続き状況を観察し、さらなる調査を実施して、全選手が規則と規制、柔道の価値観に従って倫理的に参加するようにする」と述べている。
ロシア代表団の出場予定選手の中には、2021年の東京五輪でウクライナの選手を破って銅メダルを獲得した男子100キロ超級のタメルラン・バシャエフ(Tamerlan Bashaev)や、同年の世界柔道で優勝した男子60キロ級のヤゴ・アブラゼ(Yago Abuladze)も含まれる。
IJFは3月にロシアとベラルーシの選手が中立の個人資格で世界柔道に出場することを容認したが、ウクライナ柔道連盟(UJF)は1日、「(ロシア)チームの選手の大半は、ロシア連邦軍に所属する現役軍人である」と主張し、大会への選手団派遣を取りやめていた。(c)AFP