【5月2日 AFP】ラグビーオーストラリア代表のエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は1日、主力選手のけがからの復帰が目前となる中、ワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)をW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)の優勝チームに変貌させるための時間は十分にあると語った。

 9月に開幕するW杯を前に、デイブ・レニー(Dave Rennie)前HCが率いていたチームは世界ランク7位とスランプに陥っている。

 元イングランド代表指揮官のジョーンズHCは、7月8日に敵地プレトリア(Pretoria)で行われる自身の初陣を控える中、ワラビーズを世界1位に返り咲かせることが自身のプランであると明かした。

「われわれは7位で、1番になるためにはやらなければならないことがある。差があることは理解しているし、それを埋めるためには選手とコーチ陣がハードワークをし、賢く働くことが必要だ」

 また、2019年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)でその1年前に同じく世界7位だった南アフリカが優勝したことから、何が可能であるかを指摘した。

「つまり短期間でチームや個人を驚くほど変えることができるということ。それが仕事だ」

 7月の南半球4か国対抗戦、ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2023)、そしてW杯に向けて十分な時間はあるかと問われたジョーンズHCは「時間はたっぷりある。十分すぎるほどだ。言ったように、チームを変えるのに必要なのは1週間だけ。10週間で何ができるかは想像してほしい」と応じた。

 ワラビーズは4月に33選手で合宿を行ったが、日本でプレーするクエイド・クーパー(Quade Cooper)やサム・ケレヴィ(Samu Kerevi)、そしてマット・フィリップ(Matt Phillip)といった経験値のある選手は、負傷のため不参加だった。

 ジョーンズ氏は先週日本に飛び、クーパーやケレヴィの状態を確認した。ジャパンラグビーリーグワン1部の花園近鉄ライナーズ(Hanazono Kintetsu Liners)で久々のピッチに立ったクーパーについて、ジョーンズHCは「いい感じで前進している」とすると、「ケレヴィもいい感じで前進している」と述べ、「多くの選手が戻ってくるからとても期待できる」と続けた。(c)AFP