【5月1日 AFP】ウクライナ軍の反転攻勢に備えるロシア軍は4月30日、兵たん担当のトップに当たる国防次官の交代を発表した。

 ロシア国防省は、数日前から解任のうわさがあったミハイル・ミジンツェフ(Mikhail Mizintsev)大将と国家警備隊の元幹部アレクセイ・クズメンコフ(Alexei Kuzmenkov)大将が交代し、「クズメンコフ氏がロシア連邦の国防次官に任命され、軍の後方支援を担当する」と発表した。

 ミジンツェフ氏は約1年前、ロシア軍がウクライナ南東部の港湾都市マリウポリ(Mariupol)を占領した際、一部の西側メディアから「マリウポリの虐殺者」と呼ばれた。兵たん担当には昨年9月、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が部分動員令を発した数日後に任命されていた。

 わずか7か月で解任された理由については明らかにされていないが、ウクライナ侵攻ではロシア軍の兵たんにおける問題が露呈しており、特に部分動員令により生じた混乱でそれが顕著になっていた。(c)AFP