【5月1日 AFP】モロッコのサッカー場で4月29日、ファン1人が死亡する事故が起こった。スタジアムには収容人数を上回る観客が詰めかけており、関係者は管理の不備に関する捜査を行うことを求めている。

 事故が起こったのは、カサブランカ(Casablanca)のモハメド5世スタジアム(Mohammed V Stadium)で行われたCAFチャンピオンズリーグ(CAF Champions League 2022-23)準々決勝のラジャ・カサブランカ(Raja Casablanca、モロッコ)対アル・アハリ(Al-Ahly SC、エジプト)の試合で、スタジアムで意識を失った29歳の女性が病院で死亡した。

 地元メディアが公開した動画には、ゲートが閉まった後も会場内に入ろうとするファンが、警備員とにらみ合いになる様子が映されている。

 スタジアムの管理委員会のメンバーは、AFPに対して「われわれは現在、誰かの責任を追及してはいないが、捜査が始まり、事故の責任が誰にあるかが分かることを求めている」とコメント。「ファンの数がチケットの発行枚数を上回っていた」と明かし、「収容人数を超える」数のチケットが売り出されたわけではないと強調したが、「チケット詐欺」の可能性も否定しなかった。

 地元当局は30日に事故原因の調査を開始したことを発表したが、管理委員会のメンバーらは、より幅広く捜査を行うことを求めている。(c)AFP