米、南シナ海での挑発行動にくぎ 比船への衝突寸前事案受け
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【4月30日 AFP】米国務省のマシュー・ミラー(Matthew Miller)報道官は29日、フィリピンのフェルディナンド・マルコス(Ferdinand Marcos)大統領の訪米を控えて声明を発表し、中国に対し、南シナ海(South China Sea)での「挑発的行動」をやめるよう呼び掛けた。
南シナ海・南沙諸島(スプラトリー諸島、Spratly Islands)沖では23日、フィリピンの巡視船に中国海警局の船が急接近し、衝突寸前だった事案が発生した。これについてミラー報道官は、「嫌がらせ・威嚇」行為だと非難した。マルコス大統領は5月1日にワシントンを訪れ、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領と会談する。
報道官は「中国に対し、挑発的かつ危険な行動をやめるよう求める」とした上で、フィリピン軍が攻撃されれば米国も対応することになると警告した。
23日の事案では、フィリピン沿岸警備隊の巡視船が南沙諸島のセカンド・トーマス礁(Second Thomas Shoal、中国名・仁愛礁)付近を航行していたところ、中国船に進路をさえぎられ、衝突寸前の事態になっていた。AFPのジャーナリストも別の巡視船からこの様子を目撃していた。(c)AFP